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2012年10月22日(月)

特別代表 犠牲祭中の停戦を

シリア政府・反政府組織と協議

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 【カイロ=小泉大介】内戦が続くシリア問題をめぐり、国連とアラブ連盟合同の特別代表を務めるブラヒミ氏が20日、シリアの首都ダマスカスでムアレム外相や反政府組織の指導者らと会談しました。自身が提起したイスラム教犠牲祭期間(今月25日から4日間)の停戦が主要テーマとなりました。

 犠牲祭中の停戦の提起はブラヒミ特別代表が17日の会見で行ったもので、その際、これが本格的な停戦のスタートとなるよう期待を示しました。同氏は今回のムアレム外相との会談の中身について明らかにしませんでしたが、シリア外務省は声明を出し、両者は「シリア国民による包括的な対話の実現に向けて、すべての勢力が暴力を停止するための客観的で現実的な方法」について協議したとしました。

 政府が活動を容認している国内の反体制派11組織が参加する「民主的変革のための国民調整委員会」のハッサン・アブデルアジム代表はブラヒミ氏との会談後、「シリアにおける戦闘は、国家の主権と独立を脅かす危険なレベルに達している」と述べ、犠牲祭中の停戦を支持する立場を示しました。

 一方、ブラヒミ氏が滞在中の20日も、ダマスカスと北部の主要都市アレッポを結ぶ高速道路の制圧を目指して政府軍と反政府武装勢力が激しい戦闘を行うなどしており、一時停戦が実現するかは予断を許さない状況となっています。英国に拠点を置く「シリア人権監視団」によれば、19、20両日で約330人が死亡しました。


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