2012年10月19日(金)
国会まで請願デモ
なくせじん肺全国キャラバン実行委
3万2000人分署名提出
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じん肺やアスベスト被害の早期救済、根絶を求め、各地の損害賠償請求訴訟をたたかう原告団・弁護団、家族会、支援者ら600人が18日、日比谷公園(東京都千代田区)から国会まで請願デモを行いました。
国会に3万2000人分のじん肺とアスベスト被害根絶を求める請願署名を提出しました。
第23回なくせじん肺全国キャラバン実行委員会の主催。衆参両院議員面会所前では、日本共産党の佐々木憲昭衆院議員、井上哲士、大門実紀史、田村智子の各参院議員がデモ参加者を激励の拍手で出迎え、署名を受け取りました。
男性(63)は冷暖房にともなう断熱材工事のアスベスト被害で、酸素ボンベが手放せない身になりました。「企業は首都圏建設アスベスト訴訟を長引かせることなく、早期解決するべきだ」と話します。
請願にさきがけ、キャラバン参加者は、三井金属鉱業、清水建設など加害企業に要請、本社前で宣伝。
清水建設には、トンネルじん肺基金の創設、じん肺訴訟の早期解決など日本建設業連合会会長職を担う企業として社会的責任を果たすよう求めました。
三井金属神岡鉱山で働いていた男性(76)は、「息が苦しく2階へ上がるのもやっとです。企業は被害者の実態を知り、対策をとってほしい」と話します。