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2012年10月14日(日)

防衛省発表の4倍

オスプレイ重大事故、23件

元米大尉指摘

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(写真)山口県の岩国基地から飛来し、普天間基地に着陸するMV22オスプレイ=2日、沖縄県宜野湾市

 沖縄の米海兵隊普天間基地(宜野湾市)に配備された垂直離着陸機MV22オスプレイについて、1991年以降、最も重大な事故である「クラスA」の事故が少なくとも23件発生している可能性があることが分かりました。防衛省は米側提供資料に基づき、同時期のオスプレイの「クラスA」飛行事故を6件としていますが、実際はその約4倍も発生していたことになります。

 元米海兵隊大尉で軍事評論家のカールトン・メイヤー氏が自身のウェブサイトで明らかにしています。

 米軍は、200万ドル以上の損害か死者や全身不随の負傷者が出た事故を「クラスA」とし、▽50万ドル以上200万ドル未満の損害か一部に生涯にわたる障害が残る負傷者が出た事故を「クラスB」―などと分類しています。

 メイヤー氏は、海兵隊がオスプレイの「クラスA」事故について表沙汰になった場合しか報告せず、報告されていない事故があると告発。ほかにも「飛行事故」にもかかわらず「地上での事故」として扱い除外したケースや、「クラスA」に該当するにもかかわらず「クラスB」として報告したケースが多数あるとしています。

 こうした事例をまとめた結果、91年以降のオスプレイの「クラスA」事故は23件に上り、機体年齢が40年にもなるCH53Dヘリなどよりも事故率が高いとしています。(同ヘリは2004年に沖縄国際大に墜落)

 さらに、10年時点でMV22オスプレイ105機のうち29機が飛行不能状態になっていると、米海兵隊が明らかにしていることを紹介。同機の「クラスA」事故は23件よりも多くなる可能性があるとしています。


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