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2012年9月13日(木)

イラン核対応 イスラエル強硬姿勢

「外交解決」の米と溝深まる

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 【カイロ=小泉大介、ワシントン=山崎伸治】イランの核開発をめぐり、同国への単独先制攻撃も辞さないイスラエルのネタニヤフ首相と、外交的解決を優先するオバマ米大統領との溝が深まっています。ホワイトハウスは11日夜に発表した声明で、両氏が電話で会談し、イランの核開発を阻止するよう「緊密な協議」の継続を確認したと強調。米側は事態の沈静化に躍起となっています。

 この問題をめぐっては、クリントン米国務長官が9日、イランの核放棄に「期限を設けない」と表明。「レッドライン(譲れない一線)」を設定するよう要求するイスラエル側に対し、米国務省のヌーランド報道官が10日、「有益でない」と述べるなど、双方が食い違っていました。

 ネタニヤフ氏は11日、「国際社会はイスラエルに対し、『(攻撃を)待て、まだ時間はある』というが、私は『何のために、いつまで待つのか』といいたい」と米側の姿勢を改めて批判しました。

 またネタニヤフ氏は、ニューヨークで今月開催される国連総会に出席する際、オバマ氏との首脳会談を実施するよう打診していましたが、米側は日程上の理由で、今回、どの首脳とも会談しないと返答。このこともネタニヤフ氏を硬化させたとみられます。

 ネタニヤフ氏の対イラン強硬姿勢に関しては政権指導部内でも異論が広がっているもようです。先制攻撃を主張するバラク国防相も11日の声明で、「われわれは米国との協力関係の重要性を想起しなければならず、関係を傷つけないよう最大限努力しなければならない」とくぎを刺しました。


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