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2012年9月13日(木)

「日本維新の会」結党宣言したが…

綱領は「八策」 規約未発表

パー券2万円で3000人集める

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 「日本全国で大戦が始まる」―大阪市の橋下徹市長は12日、自らが率いる「大阪維新の会」の政治資金パーティーでこうのべて、国政政党「日本維新の会」の結党を宣言しました。ところが、名称と本部所在地(大阪市)は発表したものの、規約は未公表、綱領は政策項目を並べた「維新八策」をもって代えるというドタバタぶりでした。

 橋下氏はあいさつで「戦後民主主義、あしき教育委員会にも一石を投じた」などと教育への露骨な政治介入を自慢。記者団に新党の最終目標を問われて「道州制」と述べ、財界が求める「究極の構造改革」を推進する姿勢を鮮明にしました。ただ、そのうえで何をやるかは「新しい仕組みの下で選ばれたリーダーがまた考えればいい」という無責任さでした。

 壇上には、橋下氏や堺屋太一元経企庁長官らのほか、国政政党の要件を満たすため、自ら批判する「既成政党」から合流させた松野頼久元官房副長官ら7人の国会議員が並びました。しかし、比例代表選出議員も含まれるため、前日には「議員辞職が筋ではないか」と問われ、橋下氏が「政治的には議員を辞めるのが筋が通っている」と認める場面も。

 この日のパーティー券は1枚2万円、約3千人が参加しました。橋下氏は10日、政党助成金を受け取るまでの間は企業献金を受け取る意向を表明。「維新八策」で企業団体献金禁止を掲げていることとの整合性を問われ、「それは、政党交付金を受けてからでしょう」とのべました。正式な結党前から「綱領」に反する方針を示した格好です。


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