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2012年9月11日(火)

「大阪維新の会」公開討論会

「八策」に賛成の模範解答ばかり

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 9日、大阪市内で開かれた「大阪維新の会」の公開討論会―。橋下徹代表が「維新」への合流を目指す国会議員7人らと「価値観が一緒なのか確かめる」と活発な討論が行われるかのように宣伝し、全国から101社415人の報道陣が駆け付けました。しかし、その結果はといえば「5時間半もかけスリ寄り発言ばかり」「橋下出来レース」(10日付「日刊スポーツ」)などと報じられています。

 橋下氏が国会議員に賛同を求める「価値観」とは「維新」が近く設立する国政新党の「綱領」だと言い張る「維新八策」です。

 実際の議論の大半は同会ブレーンや首長・首長経験者の放言大会に。「一部の教科書には自衛隊や安保条約には(憲法問題で)問題が多いとゆがんだ例をあげている」(北岡伸一政策研究大学院大学教授)、「農家の数はまだ多すぎる。戸別所得補償はなくしてもいい。本当に困る人は生活保護もある」(古賀茂明府市統合本部特別顧問)といった発言が続きました。

 河村たかし名古屋市長が「八策」の「国民総背番号制の導入」に異論を述べると、「維新」からの総選挙出馬が取り沙汰されている東国原英夫前宮崎県知事が「『維新』はこれでいくと言っているわけですから、同意するかどうかだ」と色をなして反論する場面も。

 肝心の国会議員はといえば、教育の市場化を進める学校選択制や教育バウチャーについて「その方向は正しい」(民主党の松野頼久衆院議員)、「まさにバウチャーには大賛成」(みんなの党の桜内文城参院議員)と語るなど「八策」に賛成する模範解答ばかりです。

 橋下氏は「選択重視、切磋琢磨(せっさたくま)、競争。大体そのあたりの価値観が最初から一致しているからご参加いただいたが外にも発信できた」とポロリと宣伝目的という本音を語り、国会議員に「問題ない」と一発で“合格”を与えました。


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