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2012年9月11日(火)

主張

オスプレイ反対

沖縄の島ぐるみの声に応えよ

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 米軍普天間基地のある沖縄県宜野湾市で開かれた「オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会」に10万1千人もの県民が参加し、新型輸送機オスプレイの配備やめよの声をとどろかせました。

 県下全市町村の首長をはじめ参加者が本土復帰後最大規模となったのは、配備反対の悲痛な願いを無視し、墜落をくりかえしている危険なオスプレイの普天間基地への10月配備方針を変えない日米両政府への怒りの大きさを示しています。配備反対は「島ぐるみ」の要求です。日米両政府は配備計画を撤回すべきです。

墜落してからでは遅い

 オスプレイは4月にアフリカ・モロッコで、6月にもアメリカ・フロリダで墜落をくりかえしている危険な欠陥機です。6日にもアメリカの市街地で緊急着陸しました。県民大会では「どこに落ちてもおかしくない」「誰でも犠牲になる可能性がある」との発言が相次ぎました。2004年8月に普天間基地に戻る米軍輸送ヘリが墜落・炎上した沖縄国際大学の学生も、「また墜落するのではないか」と懸念の声をあげました。

 オスプレイが「ちょっとした操縦ミスで大事故を起こす可能性があることが証明された」と危険性を指摘する声もあがりました。米軍の二つの事故報告書で、わずかな追い風や先行機からの乱気流の影響で操縦不能になり、墜落することが判明しています。市街地を戦場とみなして激しい旋回訓練や編隊飛行訓練をくりかえすオスプレイが絶対に墜落しないという保証はありません。

 オスプレイは沖縄のいたるところを飛びます。県内すべての住民が墜落の危険にさらされるのは明白です。墜落してからでは遅いと県民がオスプレイ配備撤回を求めているのは当然です。

 許せないのはマグルビー在沖米総領事が就任会見で、普天間基地を「特に危険とは思わない」と明言したことです。「こんな所で事故が起きない方が不思議」と03年11月にいったのはラムズフェルド米国防長官(当時)です。実際翌04年米軍ヘリが墜落事故を起こしました。県民に墜落の危険を押し付けながら、それを危険でないというのは、県民の命も生活もかえりみないきわめて理不尽な態度です。

 名護市辺野古への「移設」なら「異論も出ない」とのべたことも重大です。普天間基地配備がいやなら辺野古「移設」を受け入れろというのは不当な脅しです。米軍が血を流して沖縄を奪い取ったという占領者意識を丸出しにして、アメリカの軍事要求に県民を従わせる態度は絶対に許されません。

 アメリカでは住民の反対でオスプレイの飛行計画を中止しています。日米両政府は日米安保条約をたてに、沖縄県民の願いをふみにじり沖縄にオスプレイをおしつけるのはやめるべきです。

沖縄・本土が連帯して

 オスプレイが普天間基地に配備されれば全国各地でも低空飛行訓練が行われます。危険の拡大に対して全国知事会が反対を表明するなど配備反対の声は大きく広がっています。時事通信の世論調査ではオスプレイ配備反対が58%、共同通信では70%になっているのをみても明らかです。

 オスプレイ配備計画を撤回させるため、沖縄と本土の連帯したたたかいがいよいよ重要です。


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