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2012年9月9日(日)

オスプレイ 市街上空で「転換モード」

墜落事故多発の危険な操作

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 米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイが普天間基地(沖縄県宜野湾市)に着陸する際、回転翼がついたエンジン・ナセルの角度を斜めに傾ける危険な「転換モード」での飛行を同市など人口密集地の上空で想定していることが分かりました。オスプレイ配備に伴う「環境レビュー」に明示されていました。


沖縄・普天間 「環境レビュー」に明示

 オスプレイは通常、二つの回転翼が垂直状態の「ヘリモード」で上昇し、徐々にナセルを傾けながら水平の「航空機モード」に移行します。ただ、転換モード時は機体が不安定になりやすく、今年4月(モロッコ)と6月(米フロリダ州)の墜落事故はいずれも転換モード時に発生。日米両政府はナセル転換を基地上空に限定する「安全策」を検討していますが、これと矛盾します。

 環境レビューの付属文書Cには着陸パターンとして、(1)楕円(だえん)形に大きく旋回(GCA)(2)直線飛行(ノン・ブレイク)(3)基地上空を旋回(ブレイク)(4)タッチ・アンド・ゴー(5)戦術航空装置(TACAN)使用―が示されています。

 それによれば、(1)(2)では普天間基地の南端から約5キロの浦添市・那覇市の境付近から転換モードに入ります。(3)では旋回しながら浦添市役所上空付近から角度を転換。(4)は、西原町中心部から転換を開始します。

 また、(2)には基地の手前で急旋回して進入するパターンもありますが、この場合、琉球大(中城村)付近から転換が始まります。

 これらは転換モードでおおむね4〜5キロ飛行しますが、(5)の場合、那覇空港付近から約3万2000フィート(約10キロ)、転換モードで飛行するパターンです。

図:オスプレイ着陸時のナセル角度想定

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