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2012年9月5日(水)

自民 「無反省」総裁選

民主 「やる気出ない」

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 自民党総裁選(14日告示、26日投開票)が政権転落後の打ち沈んだ前回(2009年9月)とうって変わって、候補者乱立の“大騒ぎ”状況です。民主党の崩壊状況で次の総理の可能性がでてきたと思ったのか、総裁の座を狙って「われもわれも」と名乗りをあげ、派閥の領袖(りょうしゅう)の動向までが連日報じられています。


増税の当事者

 しかし、その顔ぶれを見ると、谷垣禎一総裁のほか、安倍晋三元首相や石破茂元農水相、石原伸晃幹事長、町村信孝元官房長官―。「政治的にもう死んだと思われている人たちがよみがえってきて…」(評論家・大宅映子氏、2日のTBS番組)とまで評される状況です。

 消費税大増税の「3党合意」の主導者が谷垣氏なら、それを幹事長として支えたのが石原氏。町村氏にいたっては3党協議の実務担当者です。いずれも民主党の公約違反に加担し、「3党増税連合」の当事者です。

 片や、安倍元首相は小泉「構造改革」の継承者で、「美しい国」を掲げた改憲・靖国派。貧困と格差を拡大したことへの批判や、改憲路線への危惧が広がったことから、07年参院選で国民から厳しい審判をうけました。にもかかわらず政権に居座ったうえ、政権運営の困難を前に突然、政権を投げ出したことは国民の記憶に新しいところです。「大阪維新の会」との連携を看板にしたことから、有力候補扱いされています。

 石破氏も、日米同盟強化論に立つ改憲・タカ派です。

 しかし、乱立する候補者のだれからも、国民から突きつけられた「自公政治ノー」の審判に対する反省は聞かれません。古い政治に無反省のまま総裁の座を争うのは退廃の極みです。

低調な論戦

 一方、政権党・民主党も代表選(10日告示、21日投開票)に向けて、さまざまな名前があがっていますが、野田佳彦首相(党代表)に対抗する有力な候補がいない状況です。

 党内からは「いままででもっともやる気のない代表選」との声もでています。「自民党野田派」(鳩山由紀夫元首相)に成り下がって党は分裂し、野田首相への強い反対勢力が減少したもとで、党内の論戦は極めて低調になっています。公約と民意に背き続けた結果、次期総選挙では惨敗が予想されています。そのため、今回の代表選は「敗軍の将」選びともやゆされています。

 野田首相に批判的な党所属国会議員が参加した「民主党復活会議」は、党代表選に民主党再生の活路を見いだそうとし、5日に「予備選」を行う予定です。そこで出馬の意欲を見せている桜井充参院議員は「消費税は基本的には必要だと思っている。いま上げられる環境はない。問題は(税率を)上げられる環境をつくること」などと述べています。


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