「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2012年8月30日(木)

非同盟諸国首脳会議きょう開幕

核兵器廃絶イニシアチブ宣言へ

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 【カイロ=小泉大介】非同盟諸国会議(120カ国・機構が加盟、17カ国・組織がオブザーバー参加)の第16回首脳会議が30、31両日、イランの首都テヘランで開催されます。同国の核開発問題が国際政治の焦点の一つとなるなか、核兵器廃絶に向け各国首脳がどのようなイニシアチブを発揮するか注目されます。

 非同盟運動50周年記念を兼ねて昨年5月にインドネシアで開催された非同盟諸国外相会議は、「核兵器の全面廃絶に関する声明」を採択。「地球的規模の核軍縮と核兵器の全面廃絶を具体的な期限内に達成する」ことを強調し、「可能な限り早い時期に核兵器を廃絶するための道筋や手段を特定する」ための「高級レベル国際会議」の開催に向け努力することを表明しました。

 この立場は今年5月にエジプトで開かれた外相会議も再確認し、「核兵器全面廃絶はその使用と威嚇を防ぐ唯一の保証」だと指摘しました。今回、非同盟諸国会議の首脳レベルでこれら核廃絶イニシアチブが宣言される見込みです。

 一方、イラン核開発をめぐっては、同国外務省が、準備会合で各国が原子力の平和利用の権利擁護、加盟国に対する一方的な経済制裁に反対することなどで一致したとしており、首脳間でどのような議論が交わされるかに関心が集まっています。

 今回の首脳会議には、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長も出席し、イラン核問題の平和的解決などを訴える予定です。

 首脳会議では、国際的規模での貧困の克服や人権、民主主義の前進、テロ防止、国連改革などに加え、パレスチナ問題や内戦状態にあるシリア問題の解決に向けた取り組みも中心議題となります。

 非同盟諸国会議の議長国は前回2009年のエジプトでの首脳会議以降、同国が務めてきましたが、28日の外相会合で正式にイランに引き継がれました。

 第16回非同盟首脳会議には、日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会から小松崎栄代表理事(団長)、緒方靖夫日本共産党副委員長、田川実同国際委員、原水爆禁止日本協議会から高草木博代表理事が、それぞれオブザーバーとして参加しています。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって