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2012年8月22日(水)

人工島移転 命守れぬ

兵庫 こども病院は災害拠点

山下議員

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(写真)質問する山下芳生議員=20日、参院行政監視委

 日本共産党の山下芳生議員は20日の参院行政監視委員会で、兵庫県が県立こども病院を神戸沖の人工島ポートアイランドに移転させようとしている計画に対して、兵庫県医師会はじめ県内の医療関係団体がこぞって反対している問題をとりあげ、「県立こども病院は災害時に拠点となる病院だ。わざわざ災害リスクの高い人工島に移転させるべきでない」と批判し、計画の見直しを求めました。

 山下氏は、ポートアイランドにある神戸市立中央市民病院が、阪神・淡路大震災で断水や交通の遮断にみまわれ、「十分に基幹病院の役割を果たすことができなかった」と報告していることを紹介。また、ポートアイランドへの移転を進めれば大災害時に「県の小児・周産期救急医療の破綻」を招くとして、県産科婦人科学会会長と県小児科医会会長が連名で反対声明を発表したことをあげ、「『命を守りきれない』という非常に重い指摘だ」と迫りました。

 小宮山洋子厚生労働相は「指摘は重要。対応が必要」と述べました。

 山下氏は、県の津波被害の想定でも、ポートアイランドは「進入口などが漬かって道路が途絶し、孤立状態になる」とされており、医療・患者団体が反対するのは当然だと強調。「移転計画には国の『地域医療再生交付金』が利用される。こんな計画が『地域医療再生』に資するのか」と見直しを迫りました。小宮山厚労相は「懸念がないように検討する」と答えました。


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