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2012年8月21日(火)

公的保育守ろう

保育合研 アピール採択し閉幕

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(写真)全体会で講演を聞く保育合研参加者=20日、神戸市中央区のワールド記念ホール

 兵庫県内で開かれていた第44回全国保育団体合同研究集会(主催・同実行委員会)が20日閉幕しました。全国から保育士、保護者、研究者ら1万256人が参加。集会アピールを採択しました。

 アピールは、長年の運動と実践によって、乳児保育、障害児保育や子育て支援などを制度化させ、発展させてきたこと、その共同の力で、「子ども・子育て新システム」関連法のなかに、児童福祉法24条の市町村の保育実施義務を残させたことを確認。保育の公的責任を守り、発展させ、すべての子どもの「最善の利益」のために、新たな一歩を踏み出そう、と呼びかけました。

 徳島県から参加した女性(29)は、「3日間通して参加したのは初めて。同じ思いの人がこれだけ集まっていることに元気をもらいました」と話します。公的保育を後退させようとしている国に対し、「事実を知らない人もたくさんいるので、学びながら保護者や周りの人たちに広げていきたい」

 川崎市から参加した女性(32)は4歳と9カ月の娘を連れて参加。「保育士として、親として、先を考えると心配なことばかり。毎日忙しいけれど、子どもたちに明るい未来をわたしていくために動いていかなくちゃ」といいます。女性の母親(58)も保育士。「保育士や保護者みんなが運動でつくってきたのが保育。原発も新システムも私たちおとなが声を出して反対といっていかないといけないと改めて思いました」

 この日、開催地・兵庫の保育士、保護者による朗読劇が上演され、作家の落合恵子さんが「いま、いのちから」と題して記念講演しました。

新システム欠陥だらけ

保育合研参加者ら街頭宣伝

 「保育を市場化する『新システム』の実施は許さない」。全国保育団体合同研究集会に参加していた保育関係者は20日、終了後、さっそく神戸市内の広場に集まって「新システム反対」「実施を許さない運動を強めよう」と声を上げました。

 強い日差しが照りつけるなか約400人が集結。全国保育団体連絡会の実方伸子事務局長が、「新システム」関連法の参院採決では19項目もの付帯決議がつけられたことを紹介。「これは『新システム』への懸念の表れであり、法は欠陥だらけ」と指摘。すべての子どもたちのために「合研の成功を力に、『新システム』を実施させない、新たなたたかいを進めていこう」と訴え、参加者は大きな拍手でこたえました。

 この間の公的保育を守る運動を各地の保育士、保護者、経営者が報告。「どの子にも豊かに育ってほしい。それを阻むものには黙っていない」(大阪から参加した保育士)と、決意が語られました。

 集会参加者は「保育の市場化反対」「公的保育の拡充を」と唱和し、集会後にJR三ノ宮駅前にある繁華街で「新システム」の問題点を知らせるビラを配布しました。

 3歳の息子をベビーカーに乗せて参加した大阪府松原市の女性(33)は、「各地でみんなが子どもを守るために頑張っていることが合研に参加して分かりました。『新システム』では、子どもも保育士も苦しくなるだけです。子どもたちの未来を守るために頑張ります」と語りました。


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