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2012年8月19日(日)

保育の未来切り開こう

“子どもの声聞き、つながって”

神戸 全国合同研究集会が開幕

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 保育者、父母らが保育について語り合う第44回全国保育団体合同研究集会(主催・同実行委員会)が18日、神戸で始まりました。3日間の日程です。共同の力ですべての子どもに豊かな子育て・保育環境をと、初日の全体会には5000人が参加。「子ども・子育て新システム」という公的保育制度戦後最大の危機に対し、広がった運動を確信にし、公的保育を守り発展させ、保育の未来を切り開こうと、学びあいました。


 兵庫県内21の保育所から約300人の園児が最初に登壇、「せかいじゅうのこどもたちが」など3曲をのびのびと披露。集会の基調を学ぶオープニングフォーラムでは、神戸大学名誉教授の二宮厚美さんが「保育、子育てはプライベートなものでなく、社会的な営み。だから公的な保障が必要」と指摘。児童福祉法第24条の市町村による保育の実施義務は、戦後の保育運動でかちとってきた宝だと訴えました。

 愛知県の保育士、平松知子さんは「保育は福祉。子どもたちを制度解体の危機から守るために保育士も保護者も一緒になってとりくんできました。子どもの声を聞き、つながりあって頑張りましょう」と報告。宮城県保育関係団体連絡会の小幡幸拓さん(35)は「新システムは、被災地の教訓を踏まえているとは到底思えない。被災の経験を生かして具体的な提案をしていきたい」と報告しました。

 「保育所つくってネットワーク」をつくり、ママたちと運動をしている東京都足立区の斉藤真里子さん(37)がママ友2人と登壇。「足立区は待機児が1005人。議会を傍聴したり、署名を8000人以上集めたりするなかで今年、認可保育所を三つつくると区が答弁しました」と報告すると大きな拍手が起こりました。

 全国保育団体連絡会事務局長の実方伸子さんは「新システム導入を許さない運動、21世紀の保育所づくり運動をここからはじめていこう」とよびかけました。

 東京都大田区から参加した保育士の女性(29)は、「お母さんたちの保育所づくり運動はすごいなって思いました。私たちも園で学習会を重ねて新システム反対署名にとりくんできました。子どもたちのために頑張りたい」と感想を話しました。

 19日は分科会や講座、シンポジウムが開かれます。


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