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2012年8月12日(日)

米民間機関が提唱

豪に米空母配備を

実現なら海外では日本に次いで…

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 オバマ米政権のアジア・太平洋地域重視の戦略をめぐって、米民間研究機関の報告書がオーストラリアに米空母打撃群を配備する案を打ち出しています。同国のスミス国防相は「そのような計画はない」と否定しますが、同国は米国との軍事協力には前向きです。(山崎伸治)


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 ワシントンの戦略国際問題研究所(CSIS)が6月末にまとめ、米議会に提出した「アジア・太平洋地域における米軍態勢戦略に関する独立評価」報告書は、米海兵隊が豪北部ダーウィンにローテーション(巡回)駐留することを歓迎した上で、西南部パースのスターリング海軍基地が、米軍による利用強化の「次の段階となりうる」と評価。米東海岸にある空母打撃群の一つを同海軍基地に移転することを提案しています。

 この報告書に関する米下院軍事委員会の公聴会が1日に開かれたことから、豪州メディアもこの問題に注目。シドニー・モーニング・ヘラルド(2日付電子版)は、スミス豪国防相が米軍プレゼンスの強化は歓迎しながらも「米軍は豪州に基地を持っていないし、それは今後も変わらない」と米空母の母港化は否定したと報じました。

 ただオーストラリアン3日付によると、豪政府が今年初めに公表した同国軍の態勢見直し報告書は、「豪州と米国は将来、スターリング海軍基地への米海軍による利用が拡大するものと期待している」と明記。公聴会でシェア米副国防次官補は、米海兵隊のローテーション駐留を皮切りに、豪州への米軍プレゼンス強化を図る考えを改めて示しています。

 米海軍は現在、空母打撃群を米東海岸と西海岸にそれぞれ五つずつと神奈川県の横須賀基地に配備しています。スターリング海軍基地は豪海軍最大の基地で、空母打撃群が配備されれば、米海軍はインド洋への直接の展開が可能になるといわれています。


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