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2012年8月7日(火)

福島原発 テレビ会議映像公開

大半は隠されたまま

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 東京電力は6日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)が東北地方太平洋沖地震で事故を起こした直後から数日間に同原発と本店などを結んで行われたテレビ会議の映像を報道関係者に公開しました。菅直人首相(当時)が15日に本店を訪れた際の映像も併せて公開されました。


3分の2は音声なし

聞き取れない加工も

画像にはぼかし入り

 公開されたのは、事故が発生した2011年3月11日午後6時半から、全電源を失って原子炉の冷却ができなくなり運転中だった1〜3号機で炉心が溶け大量の放射性物質の放出や、1、3、4号機の原子炉建屋が水素爆発で大破するなどした16日午前0時までに行われた150時間分のテレビ会議の模様。このうち本店で記録した50時間は音声が残されていますが、福島第2原発(福島県富岡町、楢葉町)で記録した100時間は音声が残されていないとしています。

 公開された映像の中には、福島第1原発の各号機で起こった爆発を伝える「大変です!」などの緊迫した様子や、過酷事故に対する備えを欠く中で原子炉の冷却方法をめぐって、福島第1原発現地の判断に対して官邸などから異なる指示が入るなどして生じた混乱ぶりなどが収録されています。

 しかし、音声が無い部分が多いだけでなく、画像のぼかしが29カ所入っているほか、音声が残されているものでも1665カ所が内容を聞き取れないよう「ピー」という音に加工されているため、実際のやりとりはわかりません。

 東電は、画像を9月7日まで報道関係者だけに本店で公開するとしていますが、公開に先立っておこなわれた記者会見では全面公開すべきだという声があがりました。


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