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2012年8月5日(日)

全国都道府県委員長会議での

志位委員長の発言

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 3日に開かれた全国都道府県委員長会議に、党首会談を終えて参加した志位和夫委員長の発言は次のとおりです。


 みなさん、ご苦労さまです。まず1年1カ月におよぶ「党勢拡大大運動」での、みなさんの日夜を分かたぬ大奮闘に、心からの敬意と感謝を申し上げたいと思います。幹部会声明については、中井書記局次長・党建設委員会責任者からくわしい報告があったと思いますので、私は先ほどおこなわれた7野党の党首会談の報告と、今後の活動について、若干の点を発言いたします。

7野党党首会談について――国民的大義に立った行動

 まず7野党の党首会談について報告します。7野党とは、日本共産党、みんなの党、社会民主党、新党改革、新党日本、国民の生活が第一、新党きづなであります。7野党の合意は、「一、消費税増税法案の今国会での成立を阻止し廃案とするために、野田内閣不信任決議案を共同で提出する」、「一、同不信任決議案の可決を期し国会内外であらゆる努力を傾ける」、という内容です。この一点で共闘しようということが、党首会談の合意になったということを、ご報告しておきたいと思います。

 いま消費税大増税法案に反対する声は、どんな世論調査でも五十数%と過半数になっています。とくに今国会での採決に反対という声は、6割から7割に達しています。ですから、この声にこたえて、内閣不信任案を提出するというのは、まさに国民的な大義に立った行動であると確信するものです。不信任案の提出時期は、採決を阻止するうえで一番効果的な時期を見さだめて決めるという合意になっていますが、これを可決するためにあらゆる努力をはかりたい、と考えています。

党勢拡大に力を集中することが最大・最良の選挙勝利の道

 そのうえで、2点ほど、のべておきたいと思います。

 第一に、政治情勢は、国会情勢という点では、私たちが内閣不信任案の提出という動きを起こすもとで、たいへん緊迫した状況となっています。私たちの不信任案という動きが、自民党や公明党にも衝撃的にうけとめられています。自公の側からも、内閣不信任、あるいは首相問責の提起という動きも、――増税法案の強行を迫るというまったく別の動機からですが、起こってきています。ひじょうに錯綜(さくそう)した形で国会が動いています。

 こうした動きがおこる根底には、ごうごうたる増税反対の声、さまざまな問題での野田内閣に対する怨嗟(えんさ)の声の広がりがあります。この国民的な圧力のもとで、増税推進勢力のなかにもいろいろな矛盾や亀裂が広がっています。

 ですから政治情勢は、国会情勢という点では、どこに緊迫の山がくるかはわかりませんが、かなり緊迫する状況がおこってくると思います。その帰すうがどうなるかは予断をもっていえませんが、私たちは大義に立って行動し、政局を主導的に打開する、消費税増税法案を廃案に追い込む、国会解散・総選挙を求める、という旗を掲げて、最後まで奮闘していきたいと考えています。

 私が強調したいのは、国会情勢はそういう展開になると思いますが、党活動としては、幹部会声明でのべているように、党員拡大を中心にした党勢拡大に思い切って力を集中する、強く大きな党をつくる仕事を、わき目もふらずに8月、9月にやりぬく。激動の情勢のもとで大いに国民的たたかいを発展させながら、党勢拡大にわき目もふらずにまい進する。この仕事をやりぬくことが、どういう展開になっても、現時点での私たちの最大・最良の選挙勝利の道なのだということです。

 そういう構えで活動にとりくんでいけば、急転直下解散となっても、その時には活動の切り替えはいくらでもききます。その時には、もちろん、中央として緊急に必要な対応をとります。かりに解散が、のびたらのびたで、私たちはどんどん実力をつければいい。そういう構えで、ここにわき目もふらず、思いをさだめて、8月、9月は、党員拡大を中心とする党勢拡大運動にひきつづき力を集中してとりくむことをよびかけたい。

「大運動」の成果に自信を持ちつつ、「決して安んじないで」目標総達成を

 第二に、7月のみなさんの大奮闘の結果、全党で7千人をこえる新しい党員を増やしました。7千人の党員を増やしながら、「しんぶん赤旗」の日刊紙と日曜版で1万人近い読者を新たに増やしました。空前の規模で、多面的な国民運動にもとりくみながら、これだけの前進をかちとったことは、たいへんな成果だと思います。私は、7月に全党の大奮闘によってつくりだした、7千人の党員拡大と1万人の読者拡大は、わが党には、1カ月の間にそれだけの拡大をやる力があるということを実証したものであり、大いに自信をもっていい結果だと思っております。

 同時に、幹部会声明も言っているように、これを何としても中断させず、さらに発展させて、党勢拡大の目標総達成をやりぬかなければなりません。

 私たちは、7月2日の常任幹部会の「訴え」で、6月に一定の前進をしたけれども「小成に決して安んじないで目標達成にむけて頑張ろう」ということを、訴えました。

 7月20日の常任幹部会の「檄(げき)」で、7月上中旬に「小飛躍」が起こったけれども、「『小飛躍』に決して安んじないで目標達成にむけて頑張ろう」と、訴えました。すべての支部が新入党員を迎えようということを、「どうか」という言葉を2度使いながら、心から訴えたのが、7月20日の「檄」でありました。

 私は、ここで、「決して安んじないで」という言葉を、いま一度、3度目になりますが使って、みなさんに訴えたい。「大運動」の成果は、非常に重要で貴重なものであります。とくに、7月の頑張りによって、お互いに大いに自信をもっていい成果を得たと思います。しかし、選挙で勝つためには、まだ私たちの自力は足りない。選挙で勝つ保障は築けていない。そのことを直視し、「大運動」の成果に、決して安んじないで、党勢拡大の目標総達成を必ず実現しようではありませんか。それを、この8月、9月にやりきろうではありませんか。とりわけ、全党に指導責任を負うわれわれが、この仕事をやりぬく腹を固めて、指導的イニシアチブを発揮しようではありませんか。

 ともに奮闘する決意をこめて、そのことを心から訴え、発言とします。たいへんな猛暑のおり、お互いに健康にはくれぐれも留意しつつ、元気いっぱい奮闘しましょう。


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