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2012年7月18日(水)

炎天下 患者ら抗議

水俣救済申請締め切るな

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(写真)「特措法」申請締め切りの撤回を求めて座り込みをする、患者会や支援者ら=17日、環境省前

 環境省が発表した「水俣病被害者救済特措法」の申請締め切り(7月末)を前に、水俣病患者会や支援者らは17日、太陽が厳しく照りつけるなか、申請締め切りの撤回を求めて同省前で座り込みを行いました。患者会が発行したビラを受け取る通行人の姿が目立ちました。

 熊本県天草市の「水俣病不知火(しらぬい)患者会」の男性(58)は「行政は水俣病患者が持つ、差別や偏見の不安をわかっていない。締め切られれば、多くの潜在患者が取り残される」と憤ります。「いまも親戚同士でも、水俣病のことは話せない人は珍しくありません。行政が単に“締め切りますから申請してください”といっても、差別や偏見は簡単には乗り越えられませんよ」と話しました。

 神奈川県大和市の「ノーモア・ミナマタ東京訴訟」の女性(71)は熊本県出水郡長島町(旧東町)の出身です。「父親が漁業者だったので、毎日魚を食べていました。兄弟4人も水俣病です」と話します。「(水俣病による)耳鳴りもして、体調は良くないけれど、多少無理してでも出なくちゃと思って来ました。水俣病を終わらせたいという、国の思惑が見えます」と話しました。


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