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2012年7月11日(水)

暴力停止の方法協議

アナン特使、大統領と会談

シリア

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 【カイロ=小泉大介】アナン国連・アラブ連盟合同特使は9日、シリアを訪問し、アサド大統領と会談しました。アナン氏のシリア入りは今回が3度目。アナン氏は会談後の会見で、「われわれは暴力停止の方法について協議し、その実現方法について合意した。これを反体制武装勢力側とも共有したい」と述べましたが、「合意」の中身にはふれませんでした。

 一方、英国に拠点を置く「シリア人権監視団」は同日、昨年3月の政府軍の住民弾圧開始以降の死者が1万7000人を超えたと発表しました。

 アサド大統領は3月の会談でアナン特使が示した、政府軍の市街地からの撤退などを柱とする調停案に一度は合意しましたが、その後も「テロリストの攻撃」を理由に住民弾圧を継続してきました。

 アサド氏は8日放映の独テレビ局のインタビューでも、「テロが続いて対話が機能しない限り、テロとたたかわなければならない」と述べており、今回の「合意」が実際に停戦に結びつくかどうかは予断を許さない状況です。

 アナン氏はアサド氏との会談後、シリアと同盟関係にあるイランを訪問し、政府高官と問題解決に向けた協議に臨みました。アナン氏は7日付仏紙のインタビューで、「ロシアは(シリアに対し)影響力を持っているが、ロシアだけで事態が左右されるわけではない。イランも当事者だ」とし、その役割への期待を表明していました。


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