2012年7月7日(土)
英陸軍を2万人削減
国防相発表 冷戦時の半分に
【ロンドン=小玉純一】ハモンド英国防相は5日、議会で英陸軍の再編計画を発表しました。陸軍正規兵を2020年までに2万人減らして8万2000人とし、予備役を倍加して3万人にします。英国放送協会(BBC)は、米ソ冷戦下1978年に16万3000人だった正規兵が「半減となる」と伝えました。
2010年5月に誕生した保守党主導の現政府は、歳出削減のため軍備見直しを決めています。アフガニスタン駐留英軍9500人を15年までに撤退させる予定です。
ハモンド国防相は今回の計画で「柔軟で機敏な陸軍をつくる」と表明。最大野党・労働党のマーフィ議員(影の国防相)は「持続可能な軍事的実用性が不確実だ」と計画を批判しました。英国は労働党のブレア首相時代にイラクへ侵攻しました。