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2012年6月30日(土)

パラグアイ資格停止へ

大統領罷免受け メルコスル首脳会議

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 【アスンシオン=島田峰隆】南米4カ国が加盟する南米南部共同市場(メルコスル)の首脳会議が28日、アルゼンチン西部メンドサで始まりました。現地からの報道によると、同日は外相級会合が行われ、上院の一方的な弾劾決議でルゴ大統領を罷免したパラグアイについて、資格停止とすることで一致したもようです。29日に首脳レベル会合を開き確認します。メルコスルの正式加盟国はブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイの4カ国。メルコスル諸国はルゴ氏に対する弾劾・罷免が一方的で、民主主義に反すると批判しています。フランコ副大統領が率いる新政権を認めず、今回の首脳会議には招待していません。

 ブラジルのパトリオタ外相は28日、「現在のパラグアイには全面的に有効な民主主義が存在しない」と指摘。メルコスルの民主主義条項に基づいて「参加資格が停止されるだろう」と述べました。一方、経済制裁は見送る見通しだといいます。

 メンドサでは27日からメルコスル社会サミットも開かれています。同サミットは首脳会議の関連行事で、メルコスルの正、准加盟国の労働組合や非政府組織(NGO)などに所属する市民約800人が参加。先住民の権利や医療・教育の充実などさまざまなテーマで議論しています。

 社会サミット参加者らは28日、ルゴ氏に対する弾劾を拒否し、中南米地域の民主主義を守るために行動することを確認しました。

 社会サミットの開幕式にはアルゼンチンのティメルマン外相が出席。パラグアイ上院による弾劾を批判し、「ここにはルゴ氏に寄り添う人々がいる。ルゴ氏は一人ではない」と訴えました。


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