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2012年6月17日(日)

ギリシャ再選挙投票へ

急進左翼連合の伸長が焦点

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 【アテネ=小玉純一】ギリシャ国会(一院制)の再選挙が17日、投票されます。焦点は、前回5月6日の選挙で第2党へ躍進した急進左翼連合の伸長です。同党はギリシャが欧州連合(EU)と合意した国際融資の諸条件(緊縮策などの実行)の撤回を主張。同党の結果次第で、国際金融市場が揺れ、ユーロ圏をはじめとする主要国政府や中央銀行が対応を迫られます。一連の動きがユーロ危機の行方と欧州の政治に影響を与えます。

 再選挙は5月の選挙で過半数を得た政党がなく、連立協議が実らなかったことを受けたもの。各種世論調査では、新民主主義党(ND)と急進左翼が1位を争っていますが、両党とも過半数には届かず、5月に続いて再び連立協議が必要になる見通しです。しかし、「投票日直前でも態度未定の有権者も多く、確かな予測はだれもできない」(地元記者)状況です。

 急進左翼は既存のEU合意を撤回し、融資に関する再交渉とユーロ残留を主張。ツィプラス党首は14日、テレビで「ギリシャに融資しなければユーロが崩壊する」とEUに警告しています。

 EU合意に参加したNDは、再選挙では合意修正へEUとの再交渉を主張。「急進左翼の撤回方針はギリシャのユーロ離脱を招く」と批判しています。

 14日、アテネで急進左翼の集会に参加した雑貨輸入会社勤務のアリス氏(33)は、「1000ユーロあった俺の月給は今400ユーロだ。経済をつぶした与党にみんな怒っている。急進左翼(の得票)は以前5%だったが、5月に17%になった。今は(調査で)30%近い。大勢の期待がある」と話していました。


 ギリシャの選挙制度 定数は300。250議席を主に地域ごとの比例代表制で争います。得票率1位の政党に50議席を加算する独特の制度があります。議席獲得には有効投票の3%が必要。5月の選挙で議席を得たのは7政党。


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