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2012年6月16日(土)

エジプト大統領選 決選投票 きょう開始

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 【カイロ=小泉大介】昨年はじめのエジプト「革命」後の国づくりに影響を与える大統領選挙の決選投票が16、17の両日実施されます。5月の第1回投票1位のイスラム主義組織・ムスリム同胞団のモルシ候補と、2位の前ムバラク政権最後の首相、シャフィク候補との一騎打ちです。

 決選投票で両候補は、第1回投票での得票合計が多数派となった「革命」派候補の支持票や棄権票の取り込みをはかりました。

 モルシ候補は、世俗勢力やキリスト教徒、女性など「全エジプト人の結集」をアピール。人民議会(下院)選挙での圧勝に続く「イスラム主義者による権力独占」との批判をかわすため、副大統領や首相の同胞団以外からの任命や、連立政権の樹立などを「約束」しました。

 一方、シャフィク候補は、治安組織、前政権与党勢力、財界などの支持を得て決選投票に進みました。今回は「新しいエジプトでは、青年が政治的意見の表明や活動によって収監されることはない」と断言。前政権との「決別」を印象づけるのに最後まで躍起となりました。

 ただ、両候補のこれらの主張も功を奏したとは言い難く、「革命」を主導した青年諸組織などの間では、全体として決選投票をボイコットする動きが最後まで続いており、投票率は低迷するとの見方も出ています。

 投票結果は21日までに発表される見通しです。


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