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2012年6月14日(木)

シリア 児童を「盾」に利用

国連「恥のリスト」報告

学校襲い武装拠点に

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 【ワシントン=小林俊哉】潘基文(パン・ギムン)事務総長は11日、子どもと武力紛争に関する年次報告を安保理に提出、シリア、スーダン、イエメンなどで紛争に巻き込まれた子どもの惨状を告発し、子どもの徴兵、殺傷、性的暴力や学校・病院への攻撃などの残虐行為を行った政府軍を含む52の当事者を「恥のリスト」に挙げました

 シリアについては、1年4カ月にわたる紛争で、多数の子どもが殺傷されたほか、恣意(しい)的な逮捕・拘束、拷問などの事例を報告。シリア政府軍や武装勢力による性的虐待や上官の命令による無差別的な射殺の事例もあったとしています。

 さらに8歳から13歳までの子どもたちが自宅から拉致され、襲撃に向かう政府軍兵士を乗せたバスの窓を覆う「人間の盾」として利用されている事例も指摘。武装勢力の拠点などに利用するための学校への襲撃も相次いでいるとしています。

 報告は、2011年だけで自爆攻撃にアフガニスタンで少なくとも11人の子どもが使用され、パキスタンでも11人が自爆攻撃で死亡したことを明らかにしました。これには8歳の子どもも含まれており、報告は、「子どもを自爆攻撃に使う非人道的なやり方をやめさせるために世界は団結しなければならない」と強調しました。

 事務総長報告は、昨年の安保理決議に基づいて、学校、病院に対する攻撃を行った紛争当事者を「恥のリスト」に加えました。これには、アフガン、コンゴ民主共和国、イラクの反政府武装集団だけでなくシリア政府軍が挙げられています。


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