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2012年6月4日(月)

事故調査機関 早く

エレベーター事故6年で講演会 遺族訴え

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 東京都港区内で3日、「安全な社会づくりを目指して」と題した講演会が開かれ、約100人が参加しました。エレベーター事故の被害者遺族らが主催。中立公正な事故調査機関の設置を訴えました。

 講演会の会場は6年前の2006年6月3日、シンドラー社製のエレベーター事故によって男子高校生が死亡した事故が起きたマンションです。

 死亡した市川大輔(ひろすけ)さん=当時(16歳)=の母親・正子さんが発言しました。正子さんは法的権限をもち独立した中立公正な事故調査機関の設置を求めて、東京地検や警察庁、国土交通省に46万人分の署名を提出してきました。学校の同級生や保護者ら支援者への感謝の言葉をのべ、「なにが本当の事故原因なのか。なぜ事故が防げなかったのか。事故を徹底究明し、その教訓を安全にいかしたいと、6年間、訴え続けてきた。事故調査機関を早く設置してほしい」。

 作家・評論家の柳田邦男さんが講演。東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会委員としてやさまざまな事故調査の体験を踏まえて、被害者、住民の視点に立った事故調査の在り方の必要性を訴えました。

 民事訴訟を担当する前川雄司弁護士が、事故の経緯と事故を起こしたエレベーターのブレーキ等の問題点などについて話しました。

 会場では、大輔さんの写真や野球道具などの遺品、野球への思いをつづったノートのパネルなどが展示されました。野球部の元部員や元同級生などが訪れ、遺影に献花しました。


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