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2012年6月4日(月)

“奪われた子どもの発達”

保育園栄養士ら 原発事故シンポ

福島市

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写真

(写真)放射能汚染と子どもの生活について話しあったシンポ=3日、福島市

 福島市で2日から開かれている、子どもと自然学会(稲生勝会長)の研究大会は3日、シンポジウム「放射能汚染と市民生活」を開催し、保育園栄養士らが報告しました。

 福島市平石にある、さくらみなみ保育園の栄養士、大波昌子さんは、子どもの豊かな発達のための実践を、東京電力福島第1原発事故は失わせたと指摘しました。

 よもぎ団子づくり、いなごのつくだ煮づくり、畑での焼き芋、里山への遠足、田植えや稲刈り、野菜づくり、毎日の散歩、地域の人たちとのつながり…。

 大波さんは、これらに代わる、屋内活動を増やす努力を紹介。地域の徹底的除染や、すべての給食室に食品の放射能測定器を置くことなど、切実な願いをのべました。

 福島県有機農業ネットワークの菅野正寿代表は、原発事故が、樹林など地域の資源を汚染したと告発。同時に、土づくりと有機農業に、復興の光が見えると強調し、「地力が高いほど放射性物質が固定化され、農産物への移行が低減される」という実態を説明しました。

 二本松市の元小学校教師、佐原成典さんは、運動を広げ生活や健康を回復してきたものの、課題が多く残っているとして、止まらない県外避難、親の失業や見通しのなさの影響、通学のための家族や友人との離散などをあげました。


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