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2012年5月29日(火)

きょうの潮流

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 マルクスが消費税を批判していたことを知りました。教えてくれたのは東北大学名誉教授だった故・服部文男さんの随想録『観の眼 見の眼』(服部文男先生の思い出を語る会発行)です▼1847年に出版された『哲学の貧困』でマルクスは先達の研究を引用し「貧乏になってゆく人々におもに税が課せられる。これが消費税である」とプルードンを論破しました▼プルードンは社会主義を唱えつつ資本主義の一部改良で済ませようとした活動家です。生活必需品に課税し、貧困対策の財源にしようと考えました。「消費税を社会保障の財源に」という今の日本で展開されている主張とそっくりです▼マルクスは「消費税は、ブルジョアジーが到来してからやっと、真の発達をとげはじめた」とのべ、資本家を利する税制であることを見抜きました。服部さんは「プルードン主義の現代版の本質は、百年以上も前に、マルクスによって明らかにされていた」と指摘しました▼悪税反対のたたかいが社会を変える契機になった例は多い。フランス革命もそうです。16世紀、スペイン統治下のオランダでは仕入れ税額控除なしの売上税が課され、独立戦争の一因となりました▼今月フランスとギリシャの選挙で消費税増税の勢力が厳しい審判を受けました。日本では共産党が、消費税に頼らずに社会保障を充実させ、財政危機を打開する展望を示した「提言」を発表しています。それを多くの人に知らせ、共同を広げることが歴史を動かします。


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