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2012年5月21日(月)

志位委員長 青年トーク

政権とったら何する? 就職難どうする

大阪

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 「政権とったらまず何をする?」「就職難をどうする?」―。日本共産党の志位和夫委員長と一問一答で語り合う「大阪青年トークセッション」が20日、大阪市内で開かれました。金色に髪を染めた「演説会は初めて」という若者や幼児を連れたお母さんたち800人が続々と詰めかけ、会場をいっぱいに埋めました。


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(写真)志位和夫委員長が講演し青年の質問に答えた「大阪青年トークセッション=20日、大阪市中央区

 冒頭、志位氏は1時間にわたって講演し、“アメリカ・財界中心”という古い政治の「二つの害悪」を断ち切る「日本改革のビジョン」を力説しました。

 一問一答コーナーでは、志位氏は質問者一人ひとりとあいさつを交わし、すべての質問に丁寧に答えました。

 学童保育の男性指導員は、大阪市による学童保育への補助金廃止計画を署名で押し返したものの、「今後が不安」と質問。志位氏は橋下・「維新の会」の攻撃に「全分野で反撃ののろしをあげましょう」と強調しました。(1)小泉「構造改革」をより野蛮にしたくらし・福祉への総攻撃(2)独裁的な「恐怖政治」ともいうべき異質の危険―に対し、くらしと民主主義を守る共同を広げて野望を打ち砕こうと呼びかけました。

 「発達障害がある」という中学生は“障害は親の責任”とする橋下・維新の会について質問。「心ないことで怒りをもって聞いています」と話す志位氏。「障害をもつ人が自分の能力を発揮できる社会にすることが、すべての人にやさしい社会をつくることになります」「競争と序列の教育はすべての子どもを傷つけます。みんながわかる教育にすべきです」と二度にわたって回答し、静まり返っていた会場から共感の拍手がわきあがりました。

 「政権をとったらまず何をしたいですか」と尋ねた男子高校生に志位氏は(1)消費税に頼らずに社会保障を充実させる「提言」を実行する(2)安保条約を廃棄し、軍事に頼らずに平和な日本をつくる―ことを約束しました。

 「提言」を1年半かけて実行可能なものに練り上げ、他党派からも「共産党は日本で唯一政権を担う能力がある政党」といわれていると紹介。「本当の責任政党です。若いみなさん、一緒にやりましょう」と訴えると、ひときわ大きな拍手がわき起こりました。

 「就職が心配」との質問には、「少し準備してきました」と志位氏。深刻な就職難に「四つの提案をしたい」と発言。(1)非正規雇用から正規雇用への転換を進めて新規の採用を増やす(2)長時間労働の是正とサービス残業(ただ働き)の一掃で100万〜500万人の雇用を増やす(3)“全体の奉仕者”の公務員減らしや公務員の賃金減らしをやめさせて新規採用を増やす(4)福祉やエネルギーなど健全な新たな成長分野を国の力で後押しする―という総合的な対策を明らかにしました。

 最後に志位氏は、マルクス・エンゲルスが打ち立てた科学的社会主義の古典には「現実をいいあてた深いメッセージがあります」と言及。「ぜひ人類の知的遺産に親しんでほしい」と訴えました。

 マルクスが高校生のときに書いた「最大多数の人を幸福にした人が一番幸福」という論文を紹介し、「国民の苦難を軽減し、多くの人を幸福にすることが共産党の存在意義です」と強調。「日本の政治を変える主人公は若いみなさんです」と呼びかけました。


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