「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2012年5月20日(日)

中国軍 近代化進む

米報告 軍事交流の強化も

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 【ワシントン=小林俊哉】米国防総省は18日、2012年版の「中国に関する軍事・安全保障報告」を発表しました。「中国は長期・包括的な軍事近代化計画を進めている」としています。

 同報告は、非公表と公表の部分に分かれ、法律で議会への提出が義務付けられています。今回の公表報告は、昨年と比べ、分量はほぼ半減。(1)中国の軍事戦略とドクトリン(2)軍の近代化の目標と傾向(3)軍隊間交流(4)中国の台湾戦略―の4章だてです。

 同報告では、中国軍の近代化は、短期の地域的軍事作戦を行う能力を高めるためだと指摘。中国指導部は、軍の近代化を経済的発展を保障するための「中心的構成要素」と捉えているとしています。

 同時に、中国指導部は外交的影響力を拡大しながらも、同国周辺地域での「平和と安定の維持」を追求しており、米国などとの「直接的な紛争」は回避する姿勢だと指摘しています。

 中国が本土から遠く離れた地点での活動を含め多様な任務を行う軍事能力に投資しているとする一方で、依然として同国の軍事的投資は、台湾有事への備えが「第一の焦点」だとしています。

 中国の巡航ミサイルや短・中距離弾道ミサイル、サイバー空間を使った能力の強化策などは、第三国による介入を阻止する「接近阻止/領域拒否」戦略の一環として進められているようだと分析しています。

 海軍力増強のための中国国産空母については、16年以降に運用可能との見通しを示しています。

 同報告では、米中間の軍事交流の必要性も強調。軍隊間交流の強化は、米中間の協力関係の強化に向けた重要要素だとしています。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって