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2012年5月15日(火)

日中首相会談

尖閣問題でやりとり

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 【北京=小寺松雄】13日の日中韓首脳会談に出席した野田佳彦首相は同日午後、北京で中国の温家宝首相と会談しました。

 中国外務省によると、温首相は会談で「新疆(しんきょう)や釣魚島(=尖閣諸島)などの問題に対する中国の原則的立場を改めて表明」したうえで、「中国側の核心的利益と重大な関心を確実に尊重し、関係の問題を慎重かつ適切に処理」すると表明しました。

 野田首相は「尖閣は日本固有の領土」と述べ、「尖閣付近を含む中国の海洋活動の活発化」に懸念を表明しました。

 両首相とも「この問題で日中関係の大局に影響を与えてはならない」という点では一致しました。

 中国は今月に入って、東京で14日から開催の「世界ウイグル会議」参加者に日本政府がビザを出したことに不満を表明していました。「核心的利益」とは新疆問題を指しているとの中国側の見方も出ています。

 尖閣諸島は、近代にいたるまでいずれの国の領有にも属さない、国際法でいう「無主の地」であり、1895年の閣議決定で日本に編入されました。

 日清戦争(1894〜95年)で日本は、台湾とその付属島しょ、澎湖列島などを中国から不当に割譲させ、中国への侵略の一歩を進めました。しかし、尖閣諸島は、日本が不当に奪取した中国の領域には入っていません。

 日本共産党はこうした歴史的事実を確認した上で、同諸島の日本領有が正当であるとの見解を発表。日本政府に対しては、歴史的事実と国際法の道理に則して、尖閣諸島の領有の正当性を国際社会と中国政府に堂々と主張する外交努力を強めることを求めています。


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