2012年5月14日(月)
基地ない沖縄 願い込め
南灯寮の学生が復帰祭
東京
勇壮な太鼓と囃子(はやし)にあわせ、頭巾とそろいの衣装で踊り歩く若ものたち―。沖縄の伝統芸能、エイサーで本土復帰40年を伝える「復帰祭」が13日、東京都狛江市内で行われました。
同市岩戸北にある沖縄県学生寮「南灯寮」の寮生たちが、沖縄が本土復帰した5月15日直前の日曜日に毎年取り組んでいるもの。世田谷区にある女子寮「沖英寮」の学生も合流、総勢50人が南灯寮から小田急線喜多見駅までを道じゅねー(練り歩き)しました。沿道からは「がんばれー」の声や拍手が送られました。
復帰祭は、記録に残っているだけでも20年以上にわたって、南灯寮生によって引き継がれています。
寮長の男性(19)は普天間基地のある宜野湾市の出身。「伝統的な取り組みを絶やしてはいけないと毎年取り組んでいる。今年は復帰40年という節目の年、どうしても成功させたかった。普天間基地の県内移設は困る。なくしたい」と思いを込めました。
OB会役員も駆けつけました。沖縄から参加した初代寮自治会長の宮良作元日本共産党沖縄県議は「アメリカは格差問題で『私たちは99%だ』とデモをしている。沖縄は新基地反対が100%のオール沖縄になっている。沖縄の将来は君たちがつくる。がんばって」とエールを送りました。
名護市出身の寮生(20)は「辺野古には新基地をつくらせたくない。宮良さんの話は心強い」と盛んに拍手をしていました。