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2012年5月14日(月)

浪江町 子どもアンケート

「別に住む家族がいる」49.4%
「友達と会えなくなった」78.6%

憲法集会で志位さんが紹介

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 先日の5・3憲法集会で、日本共産党の志位和夫委員長は「『憲法と相いれない現実』を変えよう」と題したスピーチで、人々の生活と生存そのものを奪う原発事故に言及し「力をあわせ『原発ゼロの日本』をつくろう」とよびかけました。このなかで、地域社会が丸ごと避難を迫られ、子どもたちが家族、友だちともばらばらの生活を強いられている実態を、福島県浪江町の「復興に関する子ども向けアンケート」も使って告発しました。「子ども向けアンケート」の主な内容を紹介します。

 同アンケートは、浪江町が「復興ビジョン」策定のため子どもを対象に今年1月実施したもの。小学1年生から中学3年生までの1217人から回答を得ました。(回収率71・7%)

 「いま住んでいる場所」 「中通り」(42・5%)が一番多く、ついで「福島県外」(40・2%)、「会津地方」(3・9%)。同町のある「浜通り」は13%にすぎず、あわせて86・6%が故郷から遠く離れて暮らしています。

 「いま住んでいる場所とは別に住む家族」 「いる」が49・4%。約半数の子どもたちは家族がばらばらになり、一緒に暮らせなくなっています。

 「いまの生活で困っていること」 「浪江の友だちと会えなくなった」(78・6%)が最も多い。このほか、「家が狭い」(54・7%)「また地震・津波がこないか不安」(51・4%)「自分の部屋がなくなった」(41・2%)「放射能のせいで病気にならないか不安」(35・7%)の順。このほか、家族がばらばらになったこと、親の仕事がなくなったことなどにも心を痛めています。

 「浪江町はどんな町になってほしいか」との自由記述の問いには、「もとのなみえ町にもどってほしい」「じしん前とかわらない町になってほしい」などの回答が目立ち、「町長にお願いしたいこと」に対しては、「浪江にいつかえれますか。はやくかえりたいです」「一日でも早く家に帰りたいです」といった故郷への思いがつづられています。

 このアンケート結果は、4月に策定された同町の「復興ビジョン」に盛り込まれました。多くの子どもたちが「大人以上に悩み、苦しんでいる」こと、その痛切な願いや故郷への思いにこたえるため、「子どもたちの“今”を大事に」すること、そして「帰ることができる安全、安心なふるさと」浪江町の再生をめざすことがうたわれています。


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