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2012年5月11日(金)

再生可能エネ活用し貧困減らし経済成長

島しょ国 意欲

国際会議で宣言

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 海面上昇による浸水被害などを受けている国々のグループ、小島しょ国連合(AOSIS)は7、8の両日、カリブ海の島国バルバドスの首都ブリッジタウンで国際会議を開きました。会議は、再生可能エネルギーの活用を強め、貧困根絶や経済成長を目指すとしたバルバドス宣言を採択しました。(島田峰隆)


 会議は、6月にブラジルのリオデジャネイロで開かれる「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」に向けて、バルバドス政府と国連開発計画(UNDP)が準備しました。

 宣言は、地球温暖化による海面上昇が「島しょ国の存続を脅かしている」と懸念を表明。島しょ国がエネルギー源の多くを原油やその他の化石燃料の輸入に依存し、「これが島しょ国の経済的弱さの主要原因となっている」と指摘しました。

 一方で「多くの島しょ国は、風力、太陽、地熱、潮力などのエネルギー活用に適した場所にある」と強調し、再生可能エネルギーの活用促進を確認。電力を地方にも普及するなどして「貧困の根絶、国民の健康増進」などを図るとしています。

 宣言の付属文書で約20カ国が気候変動対策の目標を発表し、主催国バルバドスは「2029年までに電力消費の29%を再生可能エネルギーで賄う」と約束。同国のスチュアート首相は、「同年までに二酸化炭素(CO2)排出量を450万トン減らす。エネルギー効率を高め、電力消費量を22%減らす」と述べました。

 このほか、▽モーリシャスは全エネルギー源に占める再生可能エネルギーの割合を25年までに約35%にまで高める▽カボベルデは2020年までに温室効果ガスの排出量を35%減らす―などとなっています。

 AOSISは、リオ+20の準備過程で同宣言が活用され、野心的な目標を持った成果文書が採択されるよう期待を表明しています。


 小島しょ国連合(AOSIS) 小規模な島国や海岸部に低地を持つ国々などが1990年につくった連合。42カ国が加盟。


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