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2012年5月5日(土)

ドイツ警告スト

「大幅賃上げを」

自動車・電機・テレコム・金属・化学…

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 ドイツで、自動車・電機産業部門、ドイツ・テレコムなどで働く労働者が大幅賃上げを求め、次々と警告ストを実施しています。警告ストは本格的なストとは違い、短時間、職場放棄をするもので、ドイツでは労働者が警告ストの合法化を勝ち取ってきました。

 ドイツ最大の産別労組、金属産業労組(IGメタル)が警告ストに踏み切ったのはメーデー直前の4月30日から。6・5%の大幅賃上げ要求に対し、使用者側は3%の賃上げ案提示にとどまり、交渉決裂。同労組によると、30日、南西部のバーデン・ビュルテンベルク州で実施したのを皮切りに、連日、各地で警告ストに突入しました。5月3日には、南部のバイエルン州で、90企業の約7万人が警告ストに入り、集会・デモを開催しました。

 ドイツ・テレコムでも統一産業サービス労組(ベルディ)が6・5%の賃上げを要求し、4月はじめから断続的に警告ストを実施しています。

 ドイツでは連邦・地方公務員が3月末に6・5%大幅賃上げを求め、2年間で6・3%の賃上げを勝ち取ったばかり。

 化学産業でも労働者側は6%の賃上げを要求、警告スト実施も見据えながら使用者側と交渉しています。

 大幅賃上げ要求の背景には、長年、ドイツの労働者の賃上げが抑えられてきたことがあります。ビルト紙によると、2000年から11年末までで、専門職の労働者の実質賃金はインフレや社会保険料の値上げを考慮すると約18%低くなりました。

 全国労組、ドイツ労働組合総同盟(DGB)のゾンマー議長も1日のメーデーで、労働者の賃上げがあってこそ景気も上向くと強調し、労働者の賃上げと緊縮財政反対を訴えています。(片岡正明)


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