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2012年5月3日(木)

アフガン 14年以後も米軍駐留

米と首脳会談、協定調印

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 【ワシントン=小林俊哉】オバマ米大統領は1日、アフガニスタンを予告なしに訪れ、同国のカルザイ大統領と会談し、「戦略パートナーシップ協定」に調印しました。

 同協定は、アフガン政府への治安権限移譲の期限となる2014年以降も米側にアフガンの基地や施設の利用を認め、「アフガン国軍の訓練や(国際テロ組織)アルカイダの残党への対処」のため、米軍の駐留を可能としています。駐留規模などは定められていませんが、ホワイトハウスは「米議会と協議して決定することになる」としています。

 オバマ氏は調印後、同国のバグラム米軍基地から米国民向けに演説。今月、米シカゴで開催される北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で、13年中に戦闘任務をアフガン軍主導に移行させるとの目標を確認すると表明しました。

 米軍の撤退ペースについては、昨年1万人を削減したのに続き、この夏中に2万3000人を撤退させると改めて強調。その後も「着実なペース」で撤退を続けるとしましたが、即時撤退は「アルカイダの再興を招きかねない」として拒否しました。

 反政府勢力タリバンとは「直接交渉をしている」と認める一方、アルカイダとの関係断絶、暴力の放棄などを求めました。

 この日は、米特殊部隊がアルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者をパキスタン領内で殺害してちょうど1年目。オバマ氏がこの日を選んで、米国民に「いかに戦争を終わらせるかを語りたい」と強調したのは、秋の大統領選に向けたアピールとの見方も出ています。


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