「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2012年5月2日(水)

最低賃金制度を導入 ナジブ首相が発表

マレーシア

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 【ハノイ=面川誠】マレーシアのナジブ首相は4月30日、プトラジャヤで開かれた労働組合の集会で演説し、同国初の法定最低賃金の額を決定したと発表しました。マレー半島地域は月額900リンギット(1リンギット=26・3円)、島部のサバ州とサラワク州は同800リンギットです。

 同国の平均貧困ラインは月収760リンギット。ナジブ氏は「低賃金労働者は貧困から抜け出す収入を保障され、生活費の上昇に耐え得るようになるだろう」と述べました。

 マレーシア労働組合会議のマンソル書記長は声明を発表し、「12年間のたたかいが報われた。労働者の購買力が高まり、経済を下支えするだろう」と歓迎する声明を発表しました。

 最低賃金は官報に掲載された日から6カ月以内に実施されます。ただし、零細企業は12カ月以内と余裕を持たせたほか、経営が苦しい零細企業は実施延期を申請することができます。

 昨年制定された最賃制度法に基づき、国家賃金諮問委員会が労働組合会議、経営者連盟と協議してきました。労働組合会議は月額1500リンギットを主張。一方の経営者連盟は導入反対を求めましたが、最終的に政府の説得に応じて導入に同意しました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって