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2012年4月25日(水)

シリア軍の攻撃続く

監視団派遣決議後も 死者100人超

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 【カイロ=小泉大介】シリアでは、国連安全保障理事会が最大300人規模の停戦監視団派遣を決議した後も、軍による住民攻撃が止まらず、中東の衛星テレビ・アルアラビアによれば、22、23両日に少なくとも100人が死亡しました。

 現地からの報道によれば、23日の死者の多くは北西部ハマに対する攻撃によるもの。同地には22日に国連停戦監視団先遣隊が視察に入った際、数千人の住民がこれを歓迎し、アサド政権退陣を求めるデモを行いました。シリア軍は、先遣隊が街を離れた直後に住民に対する銃撃を開始したとされ、住民からは軍による「懲罰」だとの声が上がっています。

 監視団先遣隊の視察中だけ軍を一時撤退させ、その後すぐに再展開させ攻撃するというやり方は、首都ダマスカス郊外などでも23日、住民により目撃されています。

 隣国ヨルダンの人道支援団体によれば、シリア軍が同日までの数日間、ヨルダンに避難しようとした数百人の住民を国境付近で待ちぶせ攻撃し、女性50人を含む多数の住民を拘束する事態も発生しました。

 国連のリン・パスコー政治問題担当事務次長は23日、安全保障理事会に対する報告で、「暴力の停止は不十分なままであり、非常に多数の命が失われ人権侵害も罰せられず放置されている」「停戦監視団の派遣が殺人を止め、平静を確かなものにすることの助けになるよう望む」と表明しました。


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