2012年4月24日(火)
究極の地方切り捨て
参考人質疑 山下議員が道州制批判
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参院行政監視委員会で23日、道州制や地方自治のあり方について参考人質疑が行われました。日本共産党から山下芳生議員が質問に立ちました。
道州制について、慶応義塾大学の浅野史郎教授は「道州制には推進の立場だったが、今は懐疑的だ」とのべ、再び市町村合併をやって減らしていくことになると強調しました。兵庫県の井戸敏三知事は「国の行政改革や財政再建の手段に使われてしまうのではないか。本当に地方自治体といえるのか。国による強制的な府県合併だ」とのべました。一方、大阪府市統合本部特別顧問の堺屋太一氏は、国の役割は外交や防衛に限るべきだと主張しました。
山下議員は道州制について、近畿2府4県の198市町村を人口30万人規模の自治体に再編し、約130の自治体をなくすものだとして、「究極の地方切り捨てだ」と批判。道州制では「自治体の機能が維持されなくなるのではないか」と質問しました。浅野教授は「合併は上からの決め方で大きな抵抗があるのではないか」と答えました。
山下氏は「敬老パス」について、橋下徹大阪市長が昨年の市長選挙で「維持する」としていながら、半額負担を提案していることに言及。「選挙で言ったことと違う」と批判したのに対し、橋下市長の政策ブレーンである堺屋氏は「財政の問題もありできないこともある」とのべました。