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2012年4月21日(土)

消防職員団結権の回復を

山下氏要求 総務相「付与を検討」

参院総務委

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(写真)質問する山下芳生議員=19日、参院総務委

 日本共産党の山下芳生議員は19日の参院総務委員会で、消防職員の団結権の回復をはかるよう求め、川端達夫総務相は「団結権を付与することを基本的方向としつつ検討している」と答えました。

 山下氏は、団結権を含む労働基本権の回復は憲法が保障していると強調。消防職員は直接、住民の生命を守る公務員でもあることから独自のルールがありうるものの、国民的な議論と合意を得ながらすすめていくべきだと主張しました。

 山下氏が、全国消防長会などから団結権の回復すら否定する懸念が示されていることについてただすと、川端総務相は「団結権の付与によって必要な指揮命令系統の確保や消防団との連携、住民側の信頼に影響を与えることは考えにくい」と答弁しました。

 山下氏が「自らの基本的人権が保障されてこそ“全体の奉仕者”として国民の人権を守ることができる」「労働組合をつくり、民主的な職場をつくることがチームワークを向上させ、消防力の強化につながる」と強調すると、川端総務相は「ご指摘の効果は十分ある」と答えました。

 一方、山下氏は、現行の消防職員委員会制度のもとで、職員の勤務条件、勤務時間に関する意見が審議対象外とされたり、意見の取り下げ強要などが行われている実態を告発。川端総務相は「制度の趣旨に反することだ。個別の事例をあげていただければ総務省で対応したい」とのべました。

 同委員会では同日、共同防火管理の整備などを定めた消防法の改正案が可決されました。日本共産党は賛成しました。


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