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2012年4月15日(日)

障害者参政権 保障を

東京 6団体がシンポ開く

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(写真)障害のある人の参政権保障をと開かれたシンポジウム=14日、東京都港区

 障害のある人の参政権保障を求めるシンポジウムが14日、東京都内で開かれました。主催は、「障害をもつ人の参政権保障連絡会」など6団体です。

 「私たちの参政権を妨げているもの」と題したシンポジウムでは、金沢大学の井上英夫教授を進行役に、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の投票権裁判の元原告、橋本操さんと岐阜県中津川市の代読裁判原告で元同市議(日本共産党)の小池公夫さんと妻の典子さん、成年後見制度選挙訴訟弁護団の杉浦ひとみ弁護士が参加しました。

 成年後見制度は、後見人が判断能力の不十分な人の権利擁護のため財産管理や契約などを支援するもの。一方、後見人がつくと被後見人は参政権がなくなります。杉浦弁護士は「選挙権を奪うことは人の尊厳を奪うことだ」と強調。障害者も参政権があって当たり前の国を目指したいと決意を述べました。

 小池さんは発声障害があり、議会で代読発言を認められなかったのは不当だとして中津川市を訴えています。「『障害者が自分の障害を補う手段を自分で選択するのは当然だ』というのがいまの社会の流れだ」と指摘。裁判でこの流れを促進させる思いを語りました。

 橋本さんは2000年、当時の公職選挙法下での郵便投票で代筆が認められないのは憲法違反だと他の患者3人と訴訟を起こしました。その後、国会で同法を改正し代筆が可能となったことを紹介しました。

 井上教授は基調講演で、社会保障のあり方が問われているいまこそ、誰もが参政権を保障される仕組みが必要だと強調しました。


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