2012年4月11日(水)
パイロット労組スト
格安航空会社設立に反対
スペイン
スペインのイベリア航空のパイロット労組は9日、解雇や雇用条件の引き下げにつながる格安航空会社(LCC)の設立計画に反対するストに立ち上がりました。
マドリードからの報道によると、9日は国内線、国際線合わせて150便が欠航となりました。パイロット労組SEPLAの幹部はロイター通信にたいし、新会社設立にともない「8000人の雇用が失われる」と説明。7月まで毎週月曜日と金曜日にストを決行する構えです。
イベリア航空と英国航空の合併によって発足した持ち株会社IAGは、イベリア航空の収益を上げるためとして、新たに格安航空会社イベリア・エクスプレスを設立することを計画してきました。
これにたいしてSEPLAは、役員報酬の削減を含めた独自の経営再建案を提起。同案の方が、格安航空会社設立より3倍も資金を節約できると主張してきました。
しかし、経営側は労組側の提案にまともに応えず、新会社設立こそが唯一の解決策との立場に固執。政府の仲介で始まった労使交渉が先週決裂したことを受け、労組はストに踏み切りました。