「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2012年4月6日(金)

原発暫定基準を了承

首相・3閣僚 大飯再稼働強行狙う

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 野田佳彦首相と枝野幸男経済産業相ら3閣僚は5日、関西電力大飯(おおい)原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を協議する2回目の関係閣僚会合を開きました。経済産業省原子力安全・保安院が先にまとめた30項目の安全対策を整理して3段階に分けた再稼働の「暫定的な安全基準」を大筋で了承しました。

 枝野経産相は会合後、記者団に「まだ(安全性の確認の)結論が出ていない」と語りましたが、同相は暫定基準を決定後、これに基づいて大飯原発の「安全性」が確認できたとして、8日にも福井県を訪れ、西川一誠知事に再稼働への「理解」を求める見通しです。

 保安院がまとめた30項目の安全対策は、東京電力福島第1原発事故から得られた技術的な教訓を今後の原発規制に反映させるとして2月に策定しました。電源の確保や原子炉の冷却機能の維持、放射性物質の放出を防ぐ措置などを列挙しています。大掛かりな工事を必要とし何年もかかるものが少なくありません。

 暫定基準案では短期的に実施するものとして電源車の配備などをあげましたが、これらは福島第1原発事故後、保安院が各電力会社に指示した「緊急安全対策」で実施済みのものです。多くは中長期的に進めるとしていますが、それが済まないうちに地震や津波が発生すれば対応できないことは明らかです。

 藤村修官房長官は暫定基準をつくることが決まった翌日の4日、「1日か2日でやってくれ」と述べました。拙速に形だけ整えさせ、安全が確保されるかのように取り繕うもので、野田政権が国民の安全をないがしろにして何が何でも再稼働を強行しようとしていることを示しています。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって