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2012年4月4日(水)

命あるうち 解決を

泉南アスベスト原告団・弁護団 国会議員に要請

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(写真)紙議員(左)に要請する原告の岸さん(左から2人目)と弁護団、支援者=3日、国会内

 泉南アスベスト国家賠償請求訴訟原告団・弁護団は3日、「これ以上待てません。命あるうちに解決を」と、早期全面解決を求め国会議員への要請、最高裁判所への要請と宣伝を行いました。のべ80人が参加しました。

 16年前に肺がんで亡くなった義理の姉、志富(しとみ)さん=享年63=の遺族原告となった岸秋江さん(64)=和歌山県岩出市=は早朝から行動しました。

 志富さんは大阪府泉南市の三好石綿工業で20歳から44歳まで働いていました。持ち帰る作業衣にアスベスト(石綿)のほこりが付着し、払い落とさないと洗濯機に入れることができないほどでした。

 治療のしようがないと医師に告げられてから1カ月足らず、がんとの壮絶な闘い。「『体中痛い。もうどこが痛いのかわからへん』と痛がり、ゆっくりさすってやっても悲鳴をあげて、私の手を振り払いました」と岸さんはいいます。「国がもっと早く危険性を知らせてくれていたら姉は楽しい老後を過ごしていたと思います」

 国会議員要請で岸さんは「私の姉はすでに亡くなりました。2月に2人の(原告)仲間が亡くなっています。一日も早く救済してください」と話しました。

 日本共産党の紙智子参院議員は岸さんの要請にこたえ被害の早期全面解決を求めるアピールの賛同議員に署名し、握手して激励。紙氏は「(2陣訴訟で)控訴することは許されない。国に大きな責任があり、きちっと認め解決を図るべきです」と話しました。


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