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2012年4月2日(月)

公務員採用に不正横行

ベトナム 内相「政府あげ根絶努力」

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 【ハノイ=面川誠】3月19〜28日に開かれたベトナム国会常務委員会で、公務員採用・昇進の不正行為が厳しい批判にさらされました。委員会で質問攻めにあったグエン・タイ・ビン内相は対策の遅れを認め、不正根絶のためには政府挙げての努力が不可欠だと強調しました。ベトナム各紙が伝えました。

 ビン内相は、採用の際にコネを利用したり、偽の卒業証書や資格証書を使ったりする例が多発しており、とりわけ地方公務員の実態が問題だと指摘。「改善には時間がかかる」と釈明しました。

 偽の卒業証書や資格証書は20万ドン(1万ドン=約40円)前後で簡単に買えるといいます。ベトナム刑法では、文書偽造は500万〜5000万ドンの罰金刑か1〜5年の禁錮刑に処せられます。

 レ・ヌー・ティエン文化・教育・青少年委員長は「実務能力よりも証明書を重視する採用方法が問題だ。初歩的な業務すらこなせない公務員が多い」と批判しました。

 ビン内相は、2003年から専門技能や実務能力を検証できる採用試験を導入しているとする一方で、「まだ改善すべき点が多い」と認め、「教育・訓練省などとも協力して、優秀な人材育成も並行して行いたい」と述べました。

 ブイ・ティ・アン議員は、多額の賄賂を渡して高官に昇進することも後を絶たないと批判。これに対してビン内相は「確認することが難しい」と言葉を濁しました。

 ビン内相は、公務員の質向上を政府の重要課題の一つに位置付けているとして、採用・昇進試験の透明化と給与体系の改革案を作成中だと明らかにしました。


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