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2012年3月29日(木)

解雇無効確定 4月復職

長野・精密機器メーカー 控訴取り下げ

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 長野県岡谷市の精密機器メーカー「みくに工業」に不当解雇された宮坂資子(もとこ)さん(53)の解雇無効を求めていた控訴審で、みくに工業は27日、控訴を取り下げました。これによって昨年9月の「整理解雇の4要件に反しており、解雇無効」とした長野地裁判決が確定しました。宮坂さんは4月にも同社に復職し、同社が2年6カ月分の未払い賃金を支払います。

 宮坂さんは、「職場に戻れて非常にうれしい。裁判や団体交渉など、多くの皆さんから支援をいただき感謝します。今後、ひどい目にあっている人たちの役に立ちたい」と語りました。

 全日本金属情報機器労働組合(JMIU)長野地方本部の斉京信一委員長は、「金銭解決ではなく、復職できたのは非常に大きな成果だ」と強調。同社が示した配属先が製造現場でないことから、斉京委員長は「今後、団体交渉で、元の職場への配属を求めたい」としました。

 同社は2009年8月、「経営難」を理由に希望退職を実施。応じなかった宮坂さんの解雇を決定しました。宮坂さんは、JMIUに入り解雇撤回を求めましたが、10年3月の団体交渉が決裂、同年9月に長野地裁に提訴しました。11年12月には「守る会」が結成され支援してきました。


 整理解雇4要件 (1)解雇による人員削減がどうしても必要であること(2)希望退職や一時帰休など解雇回避の努力がつくされたこと(3)解雇者の人選が客観的、合理的であること(4)解雇手続きが妥当であること。


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