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2012年3月15日(木)

「満額」でも昨年下回る

春闘 自動車、電機など大手回答

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 自動車、電機などの大手主要企業が14日午前、金属労協(IMF―JC)傘下の労働組合の春闘要求にいっせいに回答しました。労組側は今春闘でベースアップ要求を3年連続で見送って定期昇給(定昇)維持にしぼり、一時金要求も昨年実績を下回る水準に設定したため、「満額回答」でも昨年を下回るというきびしい内容になりました。

 自動車では、トヨタが賃金は定昇維持、一時金は年間5カ月プラス3万円の要求に満額回答しましたが、要求そのものが昨年実績より4万円低く、実質ダウンです。日産は、一時金5・5カ月の要求に対して5・3カ月を回答。ホンダは、5カ月の要求に対して5カ月の回答です。

 電機は、賃金は各社とも定昇維持を回答しましたが、シャープが業績低迷を理由に一時凍結となりました。一時金は日立が5・5カ月の要求に対して5・28カ月、三菱電機が6・04カ月の要求に5・67カ月の回答で、前年実績を下回りました。

 鉄鋼・造船重機では、新日鉄が定昇維持。三菱重工は2年で月3000円の賃上げを要求しましたが定昇維持、一時金は4カ月プラス47万円の要求に対して4カ月プラス46・5万円の回答でした。


 定期昇給(定昇) 年齢や勤続年数が増えるのに応じて賃金が毎年自動的に引き上げられる仕組み。定昇凍結は定昇を一定期間先延ばしすることを意味し、賃金上昇を失うことになります。定昇に加えてさらに賃金を底上げする場合は「ベースアップ(ベア)」と呼びます。


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