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2012年3月12日(月)

アナン氏 大統領と会談

シリア 攻撃停止と対話要求

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 【カイロ=小泉大介】国連とアラブ連盟(22カ国・機構)の合同シリア担当特使であるアナン前国連事務総長は10日、シリアの首都ダマスカス入りし、アサド大統領と会談しました。アナン特使は住民攻撃の停止と反体制派との対話を促しましたが、大統領は否定的な考えを示し、事態打開には結びつかなかったもようです。

 国営シリア・アラブ通信は、会談は「建設的な雰囲気」でおこなわれ、アサド大統領はアナン特使に対し、「シリアは現状打開に向けたすべての誠実な努力を成功に導く用意がある」と表明したと伝えました。

 一方で大統領は、「武装テロリスト集団が混乱を広めている限り、いかなる政治対話も成功しない」と強調。反体制派を「テロリスト」と見なして激しく弾圧してきた従来の立場に変化がないことを鮮明にしました。

 大統領の表明通り、会談が行われた10日も、軍は北西部イドリブに数十台の戦車を展開し、攻撃を強行しました。中東の衛星テレビ・アルアラビアは人権団体の証言として、10日には全土で少なくとも83人が死亡したと伝えました。シリアでは、廃虚と化した中西部ホムスにつづき、イドリブが次の大規模攻撃の標的になるのではないかとの懸念が強まっています。


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