2012年3月9日(金)
普天間基地 補修費負担を批判
赤嶺議員「米軍の不当要求」
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日本共産党の赤嶺政賢議員は7日の衆院沖縄・北方特別委員会で、政府が米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の補修費の負担で大筋合意したことに対して、「不当な要求に応じるべきではない」と迫りました。
玄葉光一郎外相は「(米軍の)運用上、必要な補修は行っていかなければならない」と述べました。
赤嶺氏は、「普天間基地の返還を約束しながら、『移設』条件付きにして、返還を遅らせたのは政府の責任だ。問題の出発点は危険性の除去であり、補修ではなく閉鎖が当然だ」と指摘しました。
玄葉外相が「米海兵隊が沖縄に存在することが安全保障上、必要不可欠」と答えたのに対し、赤嶺氏は、米軍の運用が優先で県民の生命・安全をないがしろにすることは許されないと強調しました。
赤嶺氏は、普天間基地の「移設」を決めた1996年の日米合意以降、滑走路補修に対する日本側の対応について質問。下条みつ防衛政務官は、隊舎(空調設備)の改修や沖縄国際大学へのヘリ墜落を受けた安全対策などを実施しただけで「慎重に進めてきた」と答弁しました。
赤嶺氏は、滑走路補修は米側の経費で実施されてきたことを指摘し、「(普天間)代替基地の建設が極めて困難になったら普天間基地の補修費用まで払えというのは言語道断だ」と強調しました。