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2012年3月7日(水)

劣化から文化財守れ

予算委員会で穀田議員

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(写真)質問する穀田恵二国対委員長=5日、衆院予算委員会第4分科会

 日本共産党の穀田恵二議員は5日の予算委員会第4分科会で、文化財の保護や防災について政府の支援、対策をただしました。

 穀田氏は、京都の祇園祭の山鉾(やまぼこ)や装飾品をめぐり(1)劣化しないと複製を認めない(2)複製すると元のオリジナルは重要有形民俗文化財の指定から外れる―という問題があると指摘。劣化する前に複製を認めるべきであり、それまで使っていた山鉾も歴史・文化的な価値があるため保護の対象として支援するよう迫りました。

 河村潤子文化庁次長は、「(劣化の前に)早く作れるよう努力したい。元々の文化財も大事であるという認識は共有している」と答弁。穀田氏は「元々重要有形民俗文化財だったオリジナルを大事にする気持ちを尊重して支援が必要だ」と強調しました。

 穀田氏は、木造の重要文化財建造物の耐震改修の状況を質問。文化庁は、近畿6府県の設置30年を経過した貯水槽約100カ所のうち耐震改修を実施したのは9カ所しかなく、24都府県の1834棟のうち6割で専門的耐震診断や補強工事が必要であるにもかかわらず実施は182棟にとどまっていることを答えました。

 穀田氏は「所有者が二の足を踏まざるを得ない多額の自己負担があり、十分な対応ができずにいる社寺がある」との声を紹介し国の補助の増額を要求。平野博文文部科学相も「拡大を目指し取り組みたい」としました。

 穀田氏は、個人所有の重要文化財民家に対する相続税の減免支援のさらなる拡充も求めました。


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