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2012年3月7日(水)

普天間基地の補修検討

外相 継続使用する考え示す

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 玄葉光一郎外相は6日の記者会見で、沖縄の米海兵隊普天間基地(宜野湾市)について「本当に古くなって危なければ運用できない。住民を危険にさらすことにつながりかねない」と述べ、滑走路などの施設の補修を行う方向で検討していることを明らかにしました。政府高官が同基地改修の必要性に言及したのは初めてです。

 これは、普天間基地のキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市辺野古)への「移設」が行き詰まっているのを口実に、同基地を継続使用する考えを示したもの。在日米軍再編見直しに関する日米協議で、在沖縄米海兵隊のグアム移転を普天間「移設」と切り離し先行的に進めることにしたのが背景にあります。

 外相は「運用上の安全を確保するために、これまでも補修は行われてきた。基本的に今回の(在日米軍再編の)日米協議とは別の話として不断に存在する話だ」とし、「(普天間基地の)固定化はあってはならない」とも述べました。

 しかし、普天間基地の滑走路の補修は2010年に3カ月の期間をかけて行われたばかり。さらに大規模な補修が行われることになれば、同基地の即時閉鎖・返還を強く求める沖縄県民の願いに背き、同基地が固定化することにつながります。


 普天間(ふてんま)基地 沖縄本島中部に位置する宜野湾(ぎのわん)市の中心部にある米海兵隊の航空基地。常駐しているのはCH46中型ヘリ、KC130空中給油機など。FA18戦闘攻撃機なども頻繁に飛来します。基地の周囲に9万人の市民が居住。120カ所以上の公共施設などがあり、「世界一危険な基地」といわれます。


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