「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2012年3月5日(月)

ヨーネ病検査に欠陥

紙氏に政府が答弁書

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 政府は2日、日本共産党の紙智子参院議員が提出していたヨーネ病(家畜伝染病)対策に関する質問主意書への答弁書を決定し、これまでの検査方法の欠陥を認め、新たな方法を実施していることを明らかにしました。

 紙氏は、質問主意書で、「多くの産業獣医師から、ヨーネ病の検査の公定法であるELISAについて、非特異反応が多く、検査キットとしては問題があるとの声がある」「各地の家畜保健衛生所からもELISAの非特異反応が5%にも及ぶことが指摘され、診断基準の再検討が要請されている」と指摘。ヨーネ病に非感染の牛が検査方法の不備で殺処分され、所有者に損失を与える事態を是正すべきだと主張しました。

 これに対し政府は、ヨーネ病検査に関する技術検討会で、ELISA検査について、ヨーネ病以外の抗酸菌が原因となって陽性反応を示す可能性が否定できないとする見解が示されたとして、これまでの検査方法の欠陥を初めて認めました。

 そして、「ELISA検査を用いて判定する場合には、遺伝子検査を併せ行い、その結果が陽性であった時に患畜と判定するよう指導」するとして、ELISA検査だけだった方式を改めることを明らかにしました。

 一方、紙氏が殺処分された非感染牛への補償を求めた点については、応じませんでした。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって